今回は、世界中にあるキリスト教の教会のうちから、リタジカル(儀礼的)な礼拝を行う教会の、礼拝式の様子をYou Tubeから集めてまとめてみました。
カトリックや正教会をはじめ、リタジカルな礼拝をおこなう教会は案外たくさんあって、実際には大多数の教会がリタジカルな礼拝をおこなっていることになると言えると思います。それでは見ていきましょう。
「ギリシャ正教」という言葉はオーソドックスチャーチ全体を示す場合もありますが、この場合はギリシャ地方の正教会という意味だと思います。動画タイトルの「シノディカル」という言葉が具体的に何を指すのか、不勉強で申し訳無いのですが、わかりませんでした。
カトリック 15世紀の様式を再現
リタジカル、というほどではないのですが、クワイアがキャソック(黒衣)とサープリス(短白衣)を着用しているのを珍しく感じましたので掲載しました。長老教会の礼拝式では、司式牧師がガウンやストールを着用する場合がよくあるように思います。
以上に、You Tubeに挙がっている動画から引用させていただきました。私自身は、生後、台湾の長老教会で幼児洗礼を授けられ、小学生からは京都の日本基督教団(旧組合教会)の教会員として育ちましたが、いずれの教会も、牧師は背広姿であって、礼拝の様式にも、ほとんどリタジカルな要素は含まれていませんでした。しかし、これらのような動画を見ると、プロテスタントも(ルーテルやメソジストだけでなく、長老教会であっても)、リタジカルな要素を含む礼拝をおこなう例があることがわかります。プロテスタントは全体主義ではありませんので、同じ教派であっても、礼拝の様式などは個々の教会による場合が多いのでしょうが、案外とリタジカルな礼拝を行う教会は多いようです。リタジカルではない礼拝を行うプロテスタント教会は、改革派などカルバンの影響が強い教会と、福音派など、組織としての歴史が浅い新興教会などでしょう。