キリスト教の問題点について考える

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伝統的教派プロテスタント信徒が運営するキリスト教批判ブログです

バベットの晩餐会

prtimes.jp

プライムビデオで「バベットの晩餐会」を観ました。とても良い作品だったと思います。今回の記事は、ネタバレを含んでいますので、ご注意いただければと思います。

ja.wikipedia.org

デンマークの海辺の村で倹しく暮らす姉妹と、村の人々、姉妹に思いを寄せた二人の男性と、その縁で姉妹のメイドとして働くことになった、主人公のフランス人バベット。

かつて、パリの有名レストランのシェフであったバベットは宝くじで大金(1万フラン。現在の日本円でおよそ5000万円)を手に入れますが、姉妹と村の人々のため、フランス式の料理でパーティーを開こうと計画をし、旅にでて食材や食器を買い付けて、帰っては自ら料理をし、姉妹と、以前は仲良しだったのに、年を取って意地悪になってしまった村の人々に振舞います。

姉妹は、これでお別れ、と覚悟を決め、さようならと挨拶をするのですが、バベットは、これからもこの家で働くつもりだと告げます。宝くじの当選金はどうしたのかと問い質すと、パーティーのために全て使いつくして無くなってしまったのだ、と答えます。

戸外からは、パーティーの帰り、その料理に感銘を受けた村の人々が和解し、互いにゆるしあい、手を繋いで神を称える賛美歌の歌声が聞こえてきます。


僕は、この作品が、福音書の精神性を簡潔に表現しているように感じました。すなわち、財産とは自らのためではなく、人様のために使うものだ、というイエス様の教えです。金なんて生きるための不足がなければそれで十分なのです。余った分は助け合いのために役立てればいい。

また、次の箇所を思い起こしました。

ヨハネ福音書 12:3

その時、マリヤは高価で純粋なナルドの香油一斤を持ってきて、イエスの足にぬり、自分の髪の毛でそれをふいた。すると、香油のかおりが家にいっぱいになった。