キリスト教大辞典

キリスト教の問題点について考える

伝統的教派プロテスタント信徒が運営するキリスト教批判ブログです

安全な教会

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gompa.seesaa.net

ときどき「どの教会へ行けば安全でしょうか」というご質問を頂戴します。「カトリック聖公会であれば安全だと思います」と答えさせて頂いているのですが、要するに、十分の一(什一)献金を要求しない教会へ、ということです。ただし、人間関係に問題がないか、変な信者がいないか、ということになってきますと、カトリックであれ聖公会であれその危険性が無いとは言い切れません。

献金について、例えばカトリックであれば、「カトリック要理の友」の「第34課 教会のおきて」という項目において次のように定められています。

カトリック信者は神のみ旨にかなうために、神の十戒だけでなく
教会のおきてを守らなければなりません。 
 キリストは教会をおたてになったとき、教会に、信者を指導する権限をお与えになりましたから、キリストに従う心で教会の指導に従順に従わなければならないのです。

   カトリック教会のおもなおきては次の5つです。
  1、日曜日と守るべき祝日にミサ聖祭にあずかり労働を休むこと。
  2、少なくとも毎年一度罪を告白すること。
  3、少なくとも毎年一度復活祭のころに聖体を受けること。
  4、定められた日に償いの務めを果たすこと。
  5、おのおのの分に応じて教会の維持費を負担すること。

 とあります。第5のおきてについてはさらに、

第5のおきてを守るために、信者は教会に対する経済的な責任を負い、身分に応じて維持費を負担します。金額はきめられていませんが、神への愛のために犠牲の心をもって献金するべきです。

 と述べています。

カトリック教会には、各信者は教会の維持費を負担する義務がある、という定めがありますが、その金額については各個人に任されていて、暗に什一を要求する、ということも無いようですので、献金についてはそれほど重大な心配ごとには繋がらないのではないかと思います。たとえば、月額500円であろうと、毎月納めていればそれで良い、ということになるでしょう。

聖公会についても、カトリックとほぼ同様ではないかと推察されます。もし、そうではないよ、という事例などありましたら、是非お知らせくださればと思います。

プロテスタント教会の場合、日本基督教団に参加している教会であれば、まさか什一献金などという愚かな真似はしないだろう、と思っていたのですが、過去の記事、

christian-unabridged-dict.hatenablog.com

でご紹介しました通り、説教が即ち什一献金のおねだりだという情けない教会が実在することがわかりました。ゴキブリは一匹みれば百匹いるのだとか。ですので、プロテスタント教会は全滅です。

念の為、日本基督教団サイトで、教規、および教憲を確認してみたのですが、献金については、使いみちについての少々の言及と、それを行わない信徒に対する処罰の定義が見られるものの、献金が信徒の義務である、という明確な定めはありませんでした。

では、献金しなくても良いのか、というと、しないものを罰する定めはある、ということですね。面倒臭いことを言い出す信者がいたら、マラキ書かなにか適当に引っ張り出して煙に巻いておけ、ということでしょうか。確かにそのほうが臨機応変な対応が可能で便利かもしれません。詐欺師のマニュアルというものがあるのであれば、まさにこのようなものであることでしょう。

問題は正教会です。正教会といえば、キリスト教としての歴史は最も長いのだし、日本へはロシアの公的機関を通じてもたらされたという経緯もあって、由緒ある穏健な教会だ、と理解されている方も多いのではないかと思うのですが、次のブログ記事をご覧ください。

ameblo.jp

元、神戸正教会の信者さんだった方のブログのようです。引用してみましょう。

そういえば
正教会の教会に行かなくなって、
いくつか気付いたことがある。

まず心的に余裕ができた。

日曜日や祝日が丸々潰れるから休めない感が嫌だったり、
教会に行ったらしなきゃいけないことがあるとストレスになったり、
古参信者から何か言われやしないかとヒヤヒヤしなくてよくなった部分などでかなり楽になった。

金銭的についても楽になった。

思い出しながら、
金額を出せるものは出してみました。
あくまでも僕個人の例になりますが、
これから正教会に興味を持ち、
通うかもしれない人は参考にしていただきたい。
因みにカトリック正教会みたいに献金献金献金とうるさくないらしい。

まず交通費
直接教会に支払うものではないが、
教会通いに関してかかった経費として考えたい。

正教会の教会はカトリックのようにたくさんなく、
特に西日本は寂しい。
うちは家から神戸の教会まで、
往復5000円弱の交通費がかかっていた。

そして教会に支払う月々の献金が10000円。
塾の月謝を払う封筒みたいなのがあり、
きちんと支払ったら支払った月の欄にスタンプが押される。
月々の献金は教会に通わなくても、
教会に属しているだけで支払わないといけないので、
滞納するとどえらい金額になる恐れがある。
しかも教会によっては滞納していると督促状がハガキで送られてきます。

月々の決まった支払い以外には、
教会に参祷したらローソク代(一本100円か200円)とパン代(100円)。
これらは任意です。

儀式の最後にも献金を求められます。
金額は自由ですが、
硬貨だけで支払ったり支払わなかった時は他信者から白い目で見られます。

あと
復活祭や堂祭の時にも献金を求められます。
セミナーに参加しても献金を求められます。

年に何回か送られてくる、
教区の会報にも献金の振込用紙が同封されていて、
一口3000円の献金を求められます。
この献金については名前と金額が公表されるので、
誰が支払い、
誰が支払わなかったのかが一目瞭然になる。

教会の施設を新たに建設する時も献金を求められます。

結婚式や葬式をしてもらったら、
かなりの金額を献金します。
これは場所代みたいなものです。

洗礼を受けたら、
場所代と正教会訳聖書代で15000円くらいを請求されます。

教会によっては、
信者でなくても入場料という献金を求められます。
ニコライ堂など)

他にも僕の知らない献金があるかもしれない。

これだけ献金献金と金を集めまくっても正教会が経済的に苦しいのは、
司祭など神品にかかる人件費が大き過ぎるのと、
コアな信者の大半が御老人だから、
一回当たりの献金額が少ないからのようだ。

正教会が大好きな人ならば、
献金献金と言われても嫌なものでもないし、
教会の為に休みが潰れても負担に感じはしないでしょう。
僕がそうでしたから。

だけど
気持ちが少しでも冷めてしまうと、
教会に支払う献金も、
教会の為に休み返上で働くことも、
負担に感じるようになってきます。

 教会へ行くための交通費が一往復で5000円だとか。仮に月4回であれば、それだけで2万円、月月の献金が1万円ですから合計3万円。礼拝後の献金が硬貨であれば白い目で見られるというのですから、最低千円は払えということでしょう。千円として、合計3万4千円、さらに建物や什器備品の修理費や更新費用、その他諸々、これは大変です。遅れれば督促状がハガキで送られるというのですから、サラ金で借金したようなものですよね。

ちょっと大げさ、と思われたでしょうか、いいえ、これは本当のことだと思います。また別の教会の方ですが、知り合いの正教徒が、聖堂の屋根修理と壁の塗り替えの費用を信徒の頭数で割った金額を当然のように請求されてびっくりした、と言っていたことを思い出します。10数万円だった、と言っていました。ですから、このブログの記事内容は大げさではないと思います。それでも、信者全員に配られる月会報に、献金額が名指しで掲載されるそうで、みんな、競うように献金するのだとか。まあ、お金の有り余ってるひとにしか楽しめない悪い趣味、という感じがしますよね。

キャッチアイ画像に拝借したのは神戸の正教会ですが、皆さん、なにかおかしいとは思われませんでしたでしょうか。そうです。これは神戸正教会を裏から撮った写真なのです。僕も何度か見学に伺ったことがあるのですが、三宮を降りて、加納町から教会へ至る道を辿って行きますと、まずみえてくるのは、この写真に見るように、教会の裏です。教会の正面は、おそらく写真として撮影できないような位置にあったのではないかと記憶しています。神戸正教会の写真といえば、この写真のような裏側のものしかでてきません。

なんでこんなことになっているのかといいますと、正教会の聖堂は、東向き、入り口が西の端に、祭壇(至聖所)が東の端になるように建てなければならない、という決まりがありますので、それに従って建てられているからです。これ、本当の話です。イスラームみたいですよね。でもキリスト教の話です。正教会という組織が、いかに杓子定規的な硬直したものであるかを理解することができるでしょう。

正教会の話ばかり長々としてしまいましたが、「安全」かそうでないかを論じるのであれば、上のような事例に鑑みて、安全ではない、と言うべきだと思うわけです。

ですから、教会へ行ってみたいけどどこが安全なのか、を言うのであれば、カトリック聖公会の教会で、できるだけ大きくて信徒数の多い所がいいでしょう。

ただし、どちらの教会も、性虐待やハラスメントと無縁ではありません。それをご承知の上で、よろしければお試しになってみてください。

さらに、はなむけとして『君子は危うきに近寄らず」という言葉をお贈りしておきましょう。幸運を祈ります。