キリスト教の問題点について考える

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オリンピック聖火とは

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www.afpbb.com

 

上記リンク、AFP通信の「ソチ冬季五輪の聖火がギリシャで採火、聖火リレー始まる」という報道から引用してみましょう。

【9月30日 AFP】2014年ソチ冬季五輪の聖火採火式が29日、古代オリンピア(Ancient Olympia)の遺跡で行われ、2月7日の開会式へ向けた聖火の長い旅が始まった。

 2600年前のヘラ神殿の遺跡で、古代ギリシャの衣装をまとった俳優はまばゆい太陽の下でアポロ(Apollo)神に祈りを捧げると、凹面鏡で太陽光を集めてたいまつに火をともした。

 聖火はギリシャ国内と開催国のロシア国内でリレーされ、さらに史上初めて宇宙へも打ち上げられる。 

オリンピックの聖火とは、「アポロ(Apollo)神に祈りを捧げ」て行われる宗教行事において採火されるものであることが説明されています。

またWikiの「オリンピック聖火」というページでは、

炉の女神ヘスティアーを祀る11人の(女優が演じる)巫女(処女であることが前提)がトーチをかざすことで火をつけている。また、この儀式の本番は非公開とされており、テレビ等で見られる採火の場面はマスコミ向けの“公開リハーサル”である。なお男子禁制の儀式である。

とあって、かなり本格的な宗教行為であることを伺い知ることができます。

バリバリのキリスト教国、しかも、生きている原典そのものとも言えるキリスト教の本拠地、そのキリスト教を国教とするギリシャという国で、これが公然と行われているという事実にも驚かされるのですが、最大の問題は、オリンピックに、聖書で直接禁じられている異教の要素が盛り込まれている、ということに関して、キリスト教徒からなんらの異論も反論も発せられていない、ということではないでしょうか。

オリンピックの聖火はアポロ神に祈りを捧げて採火されたものであり、開会式から閉会式までの間聖火台で燃え続けているわけで、オリンピックという催事そのものが(異教の)宗教的であるとも言えなくはありません。

いかがでしょうか。オリンピックの異教的要素は、仏式の葬儀が偶像崇拝だどうだという話とは次元が違うと思います。しかし、葬式は偶像崇拝だと批判しますが、オリンピックに対する批判を聞いたことはありません。長いものには巻かれておこう方式なのでしょうか。

クリスチャンの皆さんは、キリスト教は論理的に正である、と信じているのだろうと思うのですが、実際はそうでもありません。大部分は情緒的であって、感情論抜きには成立しないのです。おもちゃを買って欲しいと子供が泣きながら駄々をこねている、といったところが正体なのではないでしょうか。