ウェールズ聖公会の首座主教にレズビアンの女性が選出されたというクリスチャントゥデイの記事です。引用してみましょう。
英国のウェールズ聖公会の首座主教であるウェールズ大主教に、レズビアンであることを公言している女性主教が選出されたことを巡り、支持者からは歓迎の声が上がる一方、保守派からは強い批判の声が上がっている。
第15代ウェールズ大主教に選出されたのは、モンマス教区のチェリー・バン主教(66)。バン主教は2015年以来、ウェンディー・ダイアモンドさんとシビルパートナーシップ(法的に承認された同性カップル)の関係にある。バン主教は7月30日に行われた投票で、3分の2以上の賛成を得て選出された。
これに対し、保守派で構成される世界聖公会未来会議(GAFCON)の首座主教会議議長を務めるローラン・ムバンダ大主教(ルワンダ聖公会首座主教)は声明(英語)で、バン主教の選出は「背教行為」であり「指導層の失敗」だと非難。「キリストの尊い教会に、あからさまに不道徳を押し付ける聖公会の修正主義者たちの絶え間ない圧力に立ち向かわなければならない」と述べた。
「愛する聖公会共同体において、嘆かわしい出来事が起こったことを、重い心を抱きながらお伝えします。ウェールズ聖公会がチェリー・バン主教を大主教・首座主教に選出した決定は、聖公会の正統性にとどめを刺すもう一つの痛ましいくぎです」
せっかくの機会ですので、ウェールズ聖公会についても確認しておきましょう。
によると、
ウェールズ聖公会(ウェールズせいこうかい、英語: Church in Wales, ウェールズ語: Yr Eglwys yng Nghymru)は、キリスト教の一派のアングリカン・コミュニオンのひとつ。イギリスのウェールズを中心に活動する。
1920年までイングランド国教会の一部であり、ウェールズの国教はイングランド国教会だった。19世紀末から非国教会系の教派がウェールズに広まり、ほとんどのウェールズの教会は非国教会的になったが、イングランド国教会の教会しかウェールズにはなかった。20世紀初め、デイヴィッド・ロイド=ジョージなどの非国教徒の政治家の影響があり、イギリス議会はイングランド国教会から分離独立したウェールズ聖公会を置くウェールズ聖公会法(英語版)を可決した[1][2]。1920年に同法の施行以降、ウェールズではウェールズ聖公会は国教の扱いを受けなくなった。
ウェールズ聖公会はイングランド国教会からも政府からも独立している。イングランド国教会最高位の聖職者であるカンタベリー大主教を全世界のアングリカン・コミュニオンの霊的指導者と認めているが、カンタベリー大主教は公式にはいかなる権限もウェールズ聖公会に対して持たない。
とあります。
このような問題を目にする度に思うのですが、同性愛者と聞くと退廃的で享楽主義、性的志向の強いもの。と、考えられがちのように思うのですが。必ずしもそうではない、むしろ、ほとんどそうではない、のではないかと思います。また、イエス様は福音書で結婚したくないものは必ず結婚する必要はないんだよとも指導されておられます。
イエス様の教えというのは本来、常に革新的でなければならなかったのです。伝統的なキリスト教とか、保守的なキリスト教。というようなものは存在し得ないはずなのです。そもそもイエス様の革新的な教えが「国教」のような保守の権化として成立するはずがないと気づかねばなりません。キリスト教はローマの国教として採用された時点で終わっていたのだということです。