キリスト教の問題点について考える

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「死が二人を分かつまで」の意味

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「死が二人を分かつまで」といえば、キリスト教式の結婚式における新郎新婦の誓いの言葉、と連想しますよね。日本基督改革派教会の式文から引用してみましょう。

あなたは、神の教えに従い、きよい家庭をつくり、妻としての分を果たし、常に あなたの夫を愛し、敬い、慰め、助けて、死が二人を分かつまで、健やかなとき も、病むときも、順境にも、逆境にも、常に真実で愛情に満ち、あなたの夫に対 して堅く節操を守ることを誓約しますか。

確かに 「死が二人を分かつまで」とありますね。しかし、これ、どういう意味だろうかと考えたことはありますか? 

生涯この結婚相手を唯一の伴侶としましょうね、という愛の確認のようなものだろう、と感じておられる方がほとんどなのではないでしょうか。

実は、この誓いの式文にはもっと生々しい意味があるのです。ロマ書の7章からこの式文の出典箇所を読んでみましょう。

ローマ人への手紙 7:2-3

夫のある女は、夫が生きている間は、律法によって彼につながれている。しかし、夫が死ねば、夫の律法から解放される。であるから、夫の生存中に他の男に行けば、その女は淫婦と呼ばれるが、もし夫が死ねば、その律法から解かれるので、他の男に行っても、淫婦とはならない。

この式文は、男女の結婚に際して当人たちの前で、ロマ書にあるこの戒めを再確認しなさいよ、と促しているわけです。神の家たる礼拝堂に赴いて会衆を前にし、男女が結婚を誓い合った以上、ロマ書にある通り、夫の生存中は妻は夫の所有物であることを自覚し、他の男へ走ってはならない。

実は、「死が二人を分かつまで」にはそのような意味が含まれていたのです。