キリスト教の問題点について考える

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伝統的教派プロテスタント信徒が運営するキリスト教批判ブログです

政教分離原則に違反

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ja.traasgpu.com

 

即位儀式に抗議 キリスト教団体「政教分離原則に違反」

www.asahi.com

という記事があります。天皇家の代替わりに際して、その宗教的儀式に国家が関わるのは憲法違反ではないのか、と抗議した、ということです。

たしかに、報道されている金額を見ますと、ちょっと常識の範囲を超越しているのではないか、とも感じます。

しかし、日本の神道神官の長である天皇の存在を、国民の総意に基づいて認めている事実がある以上、ある程度は仕方ない、と納得できる範囲だろう、と判断することは不可能ではないでしょう。それに、大嘗祭など、一連の儀式は「布教活動」であるとは思えません。

宗教色が全く伺えない国家運営を実践する、となると、共産主義の国家、社会主義の国家へ向かうしかないのではないでしょうか。しかし、中国や北朝鮮を見てみますと、元首を神とする宗教なのではないか、とさえ思えないでしょうか。

国家運営と宗教は完全に分離はできないのです。

 

トップの写真はアメリカのワシントン大聖堂です。

ja.wikipedia.org

アメリカは、日本と同様、厳格な政教分離の原則を謳っているようですが、この、聖公会の大聖堂は国立の大聖堂で、英語では「Washington National Cathedral」と表現されています。

cathedral.org

大統領の就任式や葬儀などの国家行事もこの聖堂で行われます、上記Wikiでは

さまざまな国家行事にも使われており、アイゼンハワー大統領(1969年)、レーガン大統領(2004年)、フォード大統領(2007年)、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領(2018年)の葬儀もここで行われた。 

と説明されています。 

即位儀式に反対している、日本のキリスト教団体の皆さんは、このワシントン国立大聖堂についてはどのように感じているのでしょうか、やはり政教分離の原則に反するから反対だということになるのでしょうか。日本の大嘗祭が、キリスト教形式の、たとえば収穫感謝礼拝のような様式で行われるとしても、やはり反対なのでしょうか。

 

しかしながら、何を表現することも自由です。憲法において保証されている権利でもあります。しかし、いかがでしょうか。一方で宗教法人として税の優遇措置を受けながら、国家が他の宗教に偏り気味だと批判して説得力が生じるでしょうか。

宗教法人への優遇措置をなくせば、4兆円の財源が生まれる、という試算もあるようです。これは、厳格に考えれば政教分離に反することになる、と言えないでしょうか。

www.news-postseven.com

 

僕であれば、まず宗教法人格を返上した上で、そういうことは言うだろうと思います。