キリスト教大辞典

キリスト教の問題点について考える

伝統的教派プロテスタント信徒が運営するキリスト教批判ブログです

謎解き般若心経

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www.kawade.co.jp

 

いつも拙ブログをtwitterの「いいね」 でご評価くださる、平野純さんのご著書、「謎解き般若心経」を購入しました。

般若心経の不思議さには、以前から興味がありましたので、平野純さんには他にもご著作があることを知っていたのですが、まずはこれをチョイスさせていただきました。

本ブログでは、過去記事

christian-unabridged-dict.hatenablog.com

で、般若心経について、

有名な「般若心経」を見てみましょう。「観自在菩薩が悟りを求めて熱心に修業を行っていたとき」で始まる「空性」の見解を短くまとめた文章ですが、『実体は空に異ならず、空は実体に異ならず』このあたりはまあ良いとして、『実体は無く、肉体、感覚、思想、行い、意識といった、人間の存在そのものも無いのだ』のあたりからだんだんおかしくなってきます。実体は空である、と説明するのであればまだしも、実体は無いのだ、と言うから意味がわからなくなってしまうのではないでしょうか。空とは、あるべきもの、あるように見えるものが無い、ということですが、無と言ってしまうと、そもそも最初から何も存在しないことになってしまいます。

と言っているのですが、 これは、「謎解き般若心経」でも説明されている、「般若心経は間違い? (スマナサーラ長老クラシックス)」という著作からの受け売りでして、これを読んだときは、なんだ、般若心経って、難解だとおもっていたら、結局間違いのお経だったのか、と変に納得してしまっていたのですが、平野さんの「謎解き般若心経」では、この、スマナサーラ長老の「般若心経は間違い?」について言及されていて、言及といういよりは、「般若心経は間違い?」における理解を、さらに深く掘り下げておられたのです。

密教浄土教に関する説明もあって、わかり易く、般若心経を立体的に理解することができたと思います。

お経の解説書というと、お寺でお説教を聞いているような堅苦しい、特に、専門語の説明が手厚すぎて、そもそも何の話題だったっけ? 的なものが多いように思うのですが、平野さんの「謎解き般若心経」は一貫していて、明快に読み進めることができ、とても清々しい読後感を得ることができました。

いわゆる、「仏教の勉強」をしたいという人のための著作ではないかもしれませんが、仏教の真髄を正しく知ることができる一冊と言えるのではないでしょうか。

他のご著作も読ませていただくつもりです。