キリスト教の問題点について考える

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ナルドの香油に学ぶキリスト教徒のあり方

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Anointing of Jesus - Wikipedia

 

四つの福音書、全てに記されている「香油注ぎ」というエピソードがあります。ご存知のように、イエス様が、真のキリスト、つまりメシア、油注がれたもの、であることを強調するための挿話であるとか、死の予兆とその悲哀を強調するためであるとか、いろいろな解釈があります。

僕は、香油の相場価格がおよそ300デナリオンだった、と記されている点に注目したいと思います。

聖書の貨幣 | 布忠.com によれば、300デナリオンは150万円から182万5200円とのことです。随分高価なものですよね。

つまり、「良い」と判断したことなら、思い切ってつぎ込むことも必要な場合があるよ、と言っているのだと思います。

 

現実的な日本のキリスト教徒の人口比率はおよそ0.4%だと言われています。2016年の日本の人口は1.27億人ですから、すべてのキリスト教徒はだいたい50万人、そのうちある程度の経済力のあるものが半分だとすると25万人です。

25万人の人が毎月500円寄付したとすると、一年に15億円、10年では150億円になります。どのようなものかはともかくとして、立派な福祉事業のための資本となり得るでしょう。

エキュメニズムといえば、旅行先の別教派のきれいな教会で聖餐を受けられるかどうかの問題だと考えているひとがほとんどだと思いますが、キリスト教徒であることの本当の価値、可能性は何か、ということを考えてみようとは思わないでしょうか。