キリスト教の問題点について考える

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日本で一番美しい礼拝堂

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聖路加国際大学 本学の特色|大学ポートレート

 

美しい礼拝堂の定義は何か、と言い出すと少々面倒ですが、僕の主観だけで言うのであれば、間違いなく聖路加国際大学のチャペルでしょう。「せいろか」と読む人がいますが、「せいるか」と読むのが正しいようです。

こじんまりとはしながらも、ネオ・ゴチック様式による、本格的な石造りの礼拝堂です。至聖所上には東面式の旧祭壇の他に、対面式の新祭壇が置かれていて、景観上惜しまれるところですが、カトリック教会のような、思い込みや思いつきによるちぐはぐな飾り物などが見当たらないところからは、管理者の賢明なセンスが伺えます。

聖路加国際大学のHPからチャペルの説明を引用しましょう。

歴史

1900年(明治33年)米国聖公会宣教医師トイスラー博士により建てられた聖路加病院の礼拝堂として発足。現在の礼拝堂は、1923年(大正12年)の関東大震災や2年後の火災を経て、1936年(昭和11年)に完成し、聖別式が行われた。当時はどの病室からも礼拝堂の屋上にある十字架を見ることができ、患者さんの精神的な支えになっていたと言われている。1945年(昭和20年)敗戦とともに病院と看護学校の建物のすべてがアメリカ軍に接収され、米国陸軍42病院(42nd US Army Hospital)のチャペルとしての時を過ごした。1956年(昭和31年)接収が解除され、礼拝堂で病院再興感謝礼拝が行われた。
現在、礼拝堂以外に「トイスラー記念ホール」という小礼拝堂が病院本館(診療棟)にありますが、これは1992年に完成した。

規模に見合った瀟洒なオルガンが設置されています。

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聖ルカ礼拝堂 ともに祈るコミュニティ | 聖ルカ礼拝堂 | 聖路加国際大学 キリスト教センター

パイプオルガン

礼拝堂に入って後方を見上げると、大きなパイプオルガンがあります。J. S. バッハが生きた時代の「北ドイツ・バロック様式」を基本にしたスタイルで、手鍵盤3段と足鍵盤をもち、音色を選ぶストップは30個、パイプは2077本。演奏者の背後にもリュック・ポジティフとよばれるパイプ群があり、下からはオルガニストの姿は見えません。製作は、フランスのガルニエ・オルガン工房。奉献礼拝は1988年12月11日で、2002年に礼拝堂の音響改良工事が完了したのを受けて2003年にはメカニックの改修と整音が行われました。オルガンは、毎週日曜日の礼拝に用いられるだけでなく患者さんやご家族の心を慰める役割も果たしており、第2水曜日には「患者さんのためのオルガンアワー」が行われています。また、毎月第1水曜日の「夕の祈り」では、国内外のオルガニストの演奏で美しい響きをお楽しみいただけます。 

 

聖公会には、本例の他にも、京都のアグネス教会、大阪の川口教会、埼玉の川越教会など、歴史的な建造物を大切に守っている例が多いように感じます。

東京メトロ日比谷線築地駅からが一番近いでしょう。日中は、一般に開放されているということですので、一度ご訪問なさって見てください。