The Scarlet Letter (緋文字)という小説をご存知でしょうか。ナサニエル・ホウソーンという人によって著された、フィクション作品です。
牧師と不倫し、子供を産んだのではないかと疑われた婦人が、胸に「A」(姦婦・Adultressの頭文字)の字を付けた服を着せられて、村人に虐められていた、というお話です。アメリカ・ニューイングランドの片田舎のピューリタンの村で、味方になって彼女を助ける者は一人もいませんでした。閉ざされたキリスト教世界が持つ、残虐なカルト性を描き出しています。
ピューリタンとは、カルバンによる改革の影響を受けて、英国国教会から分離した教会の一つで、アメリカン・ボードの宣教によって伝えられた、日本組合基督教会が日本にもたらされたピューリタンでしたが、日本基督教団に併合されて、特色は失われてしまっているように思います。日本基督教団でも、旧長老教会などは、その特色をよく保存しているようですが、組合教会にはあまり残っていないように見えます。
組合教会というのは、会衆派教会という意味で、同志社教会、霊南坂教会、大阪教会、鳥取教会、浪速教会、天満教会、島之内教会、弓町本郷教会などが旧組合教会です。組合教会に関連する学校は、同志社大学、神戸女学院大学、桜美林大学など。