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「キリスト教は世界で最大の信者を擁する宗教である」と言われます。ネット上にも、「キリスト教は世界で最大の宗教なのに、なぜ信仰しない人がいるのだろうか」などという発言をみることがあります。
『キリスト教は世界で最大の信者を擁する宗教である』
本当にそうなのでしょうか。
から、「信徒数」の項を見てみましょう
キリスト教は世界で最大の信者を擁する宗教であり、2002年の集計の信者数は下記の通りである
同じ集計によれば、他の宗教の信者数は下記の通りである
とあって、確かにキリスト教全体では約20.4億人であって、第二位のイスラム教徒の16億人を上回っています。
しかし、その数え方には違和感があります。正教徒はカトリックやプロテスタントを「異教徒」と呼んで彼らの教会をキリスト教とは認めていません。カトリックも同じようなものですし、プロテスタント教会は正教やカトリックを偶像崇拝者として蔑んでいます。また「その他教派」には三位一体を否定するコプトやエチオピア教会などの異端、さらにはエホバの証人、モルモン、統一協会などの「現代の異端」と呼ばれる団体も含まれているでしょう。
ある場合では敵対視し、酷ければ悪魔のように扱うのに、「世界一の信者数」を強調したい場面では、全部仲良くひとくくりにして勘定するわけですよね。
「キリスト教」と一口に言っても、実際には、カトリックと正教とプロテスタントはそれぞれ別の宗教なのです。そのように別にして数えるならば、第二位のムスリム:16億人に劣るばかりか、第三位のヒンドゥー教徒:10.5億人と比較しても、大きくは上回ってはいない、ということになります。
キリスト教は、世界最大の信者数を有する一つの宗教であるとは言えない、ということがおわかりいただけたでしょうか。無理にでもそう言いたいというのであれば、統一協会やエホバ、モルモンも仲間だと認めなくてはならない、ということが現実だというわけです。